yy16ki’s diary


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Tableau Desktop Certified Associate 試験に合格しました

2021年6月にTableau Desktop Certified Associate(CA:旧 Qualified Associate)に(ギリギリで)一発合格することができました.業務経験は無かったので,試験のことを色々と調べる際に,日本語の最新記事があれば嬉しかったので,記事にしようと思いました.これから受験される方の対策の一助になれば幸いです。

試験結果は以下の通りです.

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試験のスコアレポート

1.試験概要 

  試験の概要については,公式ページを見てもらうことが一番だと思います。

www.tableau.com

 

特徴は以下の通りです.

  • 中級者向け(実務等で経験を積んで受験するイメージ)
  • ビジュアライズして回答する問題が半分程度

試験問題は,知識問題と上述のデータから図表を作成し,求められている数値を選択する問題の2種類あります.それぞれ半分程度の出題頻度ですが,ビジュアライズ問題の方が配点が高いので,いかにここで得点できるかが合否の分かれ目となります.

2.試験対策

2.1.勉強の計画

 私の場合ほぼ未経験からのスタートだったので,しっかりと計画を立てておく必要がありました.しかし,公式が公開している試験ガイドが丁寧で実際の試験でもこの内容からまんべんなく出題された印象なので,この内容を網羅する形で勉強することで試験範囲については問題ないように思います. 

 次に,試験範囲の内容を「どこまで深く知っておくべきか」という点です.周りにこの認定の取得者がいればその方に聞くのが一番ですが,そのような環境では無かったため,以下の参考サイトで記載があるように「実際にTbaleauを操作しながら他人に説明できる」レベルを目指しました.

 実際に受験した印象としても,やはり中級試験ということで,試験範囲の内容については深い知識・実装力が試されたと感じています.加えて制限時間もあるので,問題で問われていることを理解できた後は,すぐ手が動く状態まで持っていくのがよいでしょう.

data-viz-lab.com

2.2.使用教材

 上述の対策のために私はUdemyの以下の講座を購入し,使用しました.

px.a8.net

この講座は,先の試験ガイドの内容に沿って初心者でもわかりやすいように構成されており,試験範囲の内容を網羅するという点で優れていると考えています.さらに,この講座には,模擬試験が用意されています.2021年6月時点で,この講座を購入すると3回分の模擬試験が含まれます.講座の内容を理解し,自身で実装できるか確認することができる内容のため,非常に助かりました.英語に抵抗がない方には本当におすすめできます.

3.最低限押さえておくポイント

 合格には試験範囲を網羅する必要がありますが,試験を受けてみて,その中でも特に押さえておくべきと感じたポイントを以下に記載します.

  • Tableauの概念の理解
    - メジャー・ディメンション
    - LOD
  • Tableau内の実行順序
  • データの準備
    - 各種結合の種類
    - 最適な結合方法の選択(データの粒度に注意できるようにする)
  • 図の作成と解釈
    - ヒストグラム
    - ブレットグラフ
    - 散布図
    - 箱ひげ図
  • 簡易表計算の作成
  • Tableauを用いた分析
    - 傾向線の作成と解釈([線形]、[対数]、[指数]、[多項]、[累乗] )
    - 予測 

 Tableauの概念に関しては,基礎的なメジャー・ディメンションの理解は当然として,LOD表現の理解も求められます.慣れるまでは難しく感じますが,LODの概念が深まるとTableauが内部でデータをどのように集約しているかを追えるようになり,自然とビジュアライズ問題全体の対策につながります.また,FIXEDについては計算を作成する必要がある問題も出題されました.

 データ準備については,問題文中で,「〇〇結合して答えなさい」などの指示があるわけではないので,自身でデータの内容を理解し,最適な結合方法を選択できるようにしておく必要があります.Tableauでは,使用するデータ間の粒度ごとに最適な結合方法が存在するためしっかりと押さえておく必要があります.

 図の作成と分析については,棒グラフのような基本的な図は前提として,やや統計学の知識を要する問題が出題されました.各種図の作成方法・解釈に加えて,用語の理解(ビン・四分位範囲・決定係数など)をしておく必要があります.

4.当日の注意

4.1.試験環境

 試験中の環境については,他のブログ等でもよく述べられているので多く記載はしませんが,以下基本的な注意事項です.

  • 試験は自身の端末からWindowsの仮想環境に接続し実施
    (接続は試験官が対応してくれます.)
  • Tableau Desktopの言語が英語仕様になっている

  •  日本語で受験する場合,問題文がわかりづらい 

最後の点は特に注意が必要です.もともと英語の問題文を機械的に訳したような文章となっているため,問題で求めていることが難解な問も存在しました.英語の問題文もあわせて表示されるので,難解な文章に遭遇した場合,早々に英語で理解するように努める方が確実だと考えられます.

4.2.難易度

  実際の難易度についてです.試験前は特にこの部分が不安な点であったため参考になれば幸いです.上述の通り試験問題は知識問題とビジュアライズ問題にわかれており,それぞれ以下の印象です.

  • 知識問題
     非常に難しいと感じました.上記で紹介したUdemyの講座では扱っていない内容も多く出題されました.試験中は,Googleで検索可能とはいえ制限時間内ではすべて調べ上げることも難しいため,もっと知識をつけて受験してもよかったと感じました.
  • ビジュアライズ問題
     知識問題と比べると簡単な印象でした.使用データが初見のものになるので,ざっくりと「データの内容」「問題で何を問われているか」を抑えることができれば,複雑な処理は要しませんでした.
    ただし,試験範囲からまんべんなく出題されるので,方法を調べながら回答することは知識問題の難易度も相まって難しいため,各種図やLODを用いた計算の作成はすぐ手が動く状態にしておく必要があります.

知識問題が難しいことに加え,ビジュアライズ問題の方が配点が高いため,ビジュアライズ問題は完答し,余った時間で知識問題の不明点を調べるという方針がよいと思います.

5.まとめ

 以上が,Tableau Desktop Certified Associate を受験してみてのレポートになりました.(すごく当たり前のことばかりのような気がしますが...)合格に向けた対策をまとめると以下の通りです。

  • 試験ガイドに記載の各項目を抑える形で計画を立てる
  • 試験範囲の手法を空で実施できるように練習しておく
  • ビジュアライズ問題の配点が高いので,得点源とし完答を目指す
  • 難易度の高い知識問題は余った時間で可能な限りGoogle検索する

丁寧に各項目を押さえていけば,公式の言う「推奨される製品使用経験: 5 か月以上」など気にする必要もありません.この記事の内容がこれから受験される方にとって,少しでも助けになりましたら幸いです!!

 

ggplot2で地図を描く

Rで地図上にプロットをする必要があったのでその方法のメモです.
ggplot2のmap_data()を使えば地図データをggplotで扱いやすい形式に 変換して返してくれるので,
あとはプロットすれば簡単にきれいな地図を描画できます.

パッケージの読み込み

library(ggplot2)
packageVersion("ggplot2")

プロット

World_Map<-map_data("world")
values <- data.frame(id=factor(unique(World_Map$group)))
positions <- data.frame(id=factor(World_Map$group),
                        x= World_Map$long,  y =World_Map$lat)
ggplot(values) +
  geom_map(aes(map_id=id),map=positions) + 
  xlim(c(120,180))+ylim(c(10,50))

f:id:yy16ki:20210310230042p:plain

地図データはmapsというパッケージから 読み込んでおり,map_data()ggplot用に変換という流れです. 変換後のデータは次のようになっています.

head(World_Map)

項目groupが同じデータが一つのポリゴンの情報となっています.

参考文献

https://ggplot2.tidyverse.org/reference/geom_map.html


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